私は貴方の大好きないちごが大嫌い



















だいっきらい



















いちご





















今日は雄一の家でケーキ作り
もちろん雄一のだーいすきないちごをたっぷりトッピング









雄一「おーすげぇー!いちごいっぱい!俺世界一の幸せ者かもしんねぇー」
「はいはい、大袈裟だってば」
雄一「だっていちごがさ〜!」
「わーかった!もう作るから持ってくよ?」
雄一「早く食いたい!」









…私はいちごが嫌い
雄一が好きだから
だってさぁ…いちご食べてるときって私といるときよりも幸せそうなんだもん








…そうですよ!いちごにヤキモチ妬いてるんです
だって聞いてよ









雄一「いちご超好き!かなり大好きだし!」









…ほら
滅多に好きって言ってくれない雄一が、いちごには言うの
私も言ってもらいたいのにー!











―――――――………‥









「…よし!こんだけいちごトッピングすれば満足かな」








いちごで埋め尽くされたケーキ
生クリームなんてちょっとしか見えないってくらいいちごをくわえた








雄一「おぉー!すげぇー!こんないちごたっぷりなケーキ見たことねぇし!早く食おうぜ!」


フォークを片手にスタンバイ
私は適当な形に切って皿の上に乗せ、雄一の前に差し出した


すっごくにこにこしながらどんどんケーキを頬張っていく
たまに盛らす言葉といえば









雄一「いちごマジ美味い!これ以上に好きなものねぇし!」








チャンしょっきーんぐ









「・・・」
雄一「うめぇ〜♪……は食べないの?」
「…いい、いらない。全部食べちゃってよ」
雄一「え、え、なんか怒ってる?(焦)」









いちごに妬いた


なんていえませんって…









雄一「なぁ、なんで怒ってんの?俺なんかしちゃった?」
「…いちご…」
雄一「いちご?食べたいの?」
「違う!…妬いた…」
雄一「は?え、どゆこと?」
「…いちごと私、どっちが好き?」
雄一「はい!?お前、比べる対象違くない?」
「答えられないんだ。いちごのほうが好きなんだー!」
雄一「なんでそうなんだよ!まだ言ってねぇじゃん!」
「じゃあ答えてよ」
雄一「だから意味が違うっしょ」
「ひどいー…いちごには好き好きっていっぱい言うくせに私にはいってくれないじゃん」
雄一「あー…」
「ほら、いちごのほうが好きなんでしょ?早く食べなよ、だーいすきないちご」
雄一「・・・」








遂に黙っちゃった
ここまで言えば私に好きって言ってくれると思ったのに…
いちごに負けた私って…













雄一「……き…ょ…」
「へ?何々?聞こえない」
雄一「…のこと、好きだよ…」












…勝った!遂にいちごに勝った!









「本当!?いちごより私のほうが好き?」
雄一「うん、好き」
「やったぁ〜!」
雄一「だーもういいっしょ?すっげ恥ずかしい…」
「だって嬉しいんだもん」
雄一「お前なぁ〜…」
「じゃあこのいちごは私が貰うね」
雄一「は?なんでそうなんの?」
「だって私のほうが好きなんでしょ?いいじゃん」
雄一「あー好き好き!いちご好きです!大好きです!」
「・・・」









いちごは私の宿敵です










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